きつねのおきゃくさま 指導案 2年生

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きつねのおきゃくさま 指導案 2年生

この教材も個人的に大好きです。

 

娘が3才の時に読み聞かせしてあげて

 

私が泣きました…(笑)

きつねのおきゃくさま (創作えほん)

 

 

 

 

愛する者のために自分を犠牲にしてまで守っている

 

きつねのその気持ちの強さが心に響きます。

 

 

 

下心のあるきつねを少しも疑わない純真無垢な心を持ったひよこは、

 

フェデェリコ・フェリーニ監督のイタリア映画「道」に出てくる

 

ジェルソミーナを彷彿とさせます。

道 Blu-ray

(元フィギュアスケート選手橋大輔さんがオリンピックで使用した曲がテーマ曲です。)

 

 

この映画に出てくる殺人を犯したザンパノという

 

野獣のような男でさえ

 

ジェルソミーナを失った時は悲しみに打ちひしがれる…。

 

 

 

人は信頼されたり

 

愛されたりした時には

 

心の底から変わることができる。

 

そして、

 

自分でも信じられないような勇気が出てしまう。

 

それが伝わり

 

きつねの行動に涙が出てしまうんだなぁ。

 

 

 

「きつねのおきゃくさま」を指導する際に難しいのは

 

「きつねは はずかしそうに わらって しんだ」

 

をどうやって読ませるか

 

ではないでしょうか。

 

 

 

ここを正確に読ませるには

 

これ以前の叙述に沿った読みが大切になってくると思っています。

 

 

特に

 

ひよこ達に対する「きつねの心情の変容」

 

です。

 

これがしっかり押さえられていないと

 

子ども達は迷います。

 

なぜなら

 

「まるまる太ってきたぜ」

 

という表現が

 

おおかみが出てくる直前まであるからです。

 

 

 

きつねがひよこ達をまだ

 

「食べたい」

 

という気持ちを持っていたことは

 

説明しなくても子ども達も分かります。

 

読解指導を難しくしてるのは

 

「きつねおにいちゃん」の気持ちが

 

最初からは大きく変わっていることが

 

子ども達には分かりづらいからではないかと考えています。

 

 

また、

 

○「いや まだいるぞ。きつねが いるぞ」はきつねのセリフだということ

 

○きつねはおおかみを無事追い払ったということ
 (きつねは傷ついたので負けたと思っている子も多くいる)

 

○おおかみと戦ってから死ぬまでに結構時間があったこと

 

 

これらもしっかり押さえたいと思います。

 

 

 

 

特に

 

はずかしそうにわらってしんだのは

 

「そのばん」

 

です。

 

おおかみと戦ってから死ぬまでに

 

結構な時間があります。

 

ここを子ども達に考えさせると

 

なぜ「はずかしそうにわらってしんだ」のか

 

読み取ることができるのではないでしょうか。

 

 

 

おおかみと戦って傷つき

 

死にそうなきつねを見たひよこ達の気持ちを考えさせます。

 

自由な発想ができますし、

 

何よりも

 

ピントのずれた発言はほとんど出ません。

 

「きつねおにいちゃんのおかげで助かったよ」

 

「きつねお兄ちゃん死なないで」

 

「またきつねお兄ちゃんと一緒に暮らしたい」

 

このような発表が出るはずです。

 

児童からのこれらの発表を踏まえた上で

 

「はずかしそうにわらってしんだ」

 

についてじっくり考えていけば

 

点と点がつながるように思います。

 

 

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