国語の指導案や教材観、学力について

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国語の指導は難しい?

このページでは国語の指導案や学力についてまとめました。
国語,指導案,教材観,学力

 

 

 

個人的な考えですが、私は国語の指導は難しいと思っています。

 

なぜなら国語指導は他の教科に比べ、

 

 

「ねらいが明確になりづらい」

 

 

と、思っているからです。

 

(もしかしたら私だけかもしれませんが…。)

 

 

 

 

4年生の算数「面積」の学習を例にすると

 

長方形や正方形の面積を計算で求める学習場面があります。

 

そこでは、

 

 

「長方形や正方形の面積を計算で求める方法を理解し、それらを求積公式にまとめることができる」

 

 

というねらいにできます。

 

このねらいだと誰が何と言おうと、

 

「長方形や正方形の面積を計算で求めることができて、公式にまとめられる」子どもを育てればいいのです。

 

おそらく日本中で同じようなねらいになると思います。

 

1単位時間の最終目標が明確です。
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一方国語はどうでしょう?

 

私が勤めている地域では

 

「兵十に打たれたときのごんの気持ちを考えよう」

 

というように、教科書の内容に即した読みをねらいにすることが多いのです。

 

たまに「ごんの行動や会話文から」というような読み取る手段をねらいに埋め込む先生もいますが、

 

基本的には上記のような学習問題です。

 

 

 

ごんの気持ちを考えたら、

 

子どもにどんな力が身につくのでしょうか?

 

 

 

私は国語指導ではこの部分が重要だと思っています。

 

 

 

 

試しに次のように子ども達に

 

 

「今国語で何の勉強してるんだっけ?」

 

 

と聞いてみて下さい。

 

まず間違いなく

 

 

「ごんぎつね!」(その時学習している物語の題名)

 

 

と答えるはずです。

 

しかし、私達教師は

 

 

 

「ごんぎつねというものがたりを通して、

 

子ども達にどんな国語力を身に付けさせるか」

 

を考えて指導するべきだと思っています。

 

 

 

昔からよく言われている

 

「教科書を教える」のではなく「教科書で教える」です。
国語,指導案,教材観,学力

 

危ないのを分かっていても

 

ぼくが兵十のうちに入って行ったのはなぜだか分かる?


 

 

極端な話になりますが、

 

 

「今国語で何の勉強しているの?」

 

 

と聞かれたら

 

 

「ごんぎつねを読んで、逃げたり隠れたりするごんの行動と気持ちがつながっていることを読み取る勉強だよ。」

 

 

なんて答えることができたら、子どもが学習のねらいを理解しながら学習していることがわかります。

 

(実際には4年生にはきっと無理かも…。でも、高学年には言わせてみたいですね。)

 

 

 

※あくまでも私の主観です。
 もちろん校内研修で国語が研究教科であれば、
 研究主題に基づいた実践をしてますよ!

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