一つの花 指導案

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一つの花 指導案 4年生

この文学的作品も超有名ですよね。
一つの花,指導案,4年生

 

今となっては数少ない戦争教材の一つです。

 

(私が小学生の時は「かわいそうなぞう」という戦争教材があったような…

 

2年生だったと思います。)

 

 

 

この「一つの花」という教材も

 

有名であるがゆえ

 

たくさんの関連本や指導案があります。

 

私はこれがおすすめです。

「一つの花」の授業 (文芸研の授業―文芸教材編)

文芸研の授業は好き嫌いが分かれますが、

 

しっかり「教材分析」されていると思います。

 

このシリーズは結構好きです。

 

 

 

 

ただし、

 

国語の教材解釈と教材分析はどう違う?

 

でも述べましたが、

 

教師の教材解釈を子どもに押し付けないことが大切です。

 

 

 

たくさんの実践や関連本がある教材ですから

 

教師もたくさん勉強できます。

 

そうすることで

 

一つの花に関する知識も

 

見方も

 

そして解釈も。

 

 

 

たくさん勉強したからこそ身についた教材解釈は大切です。

 

ただし、それを子どもに伝えるだけでは

 

国語の力は身につきません。

 

 

 

「叙述に即しながら」読み取らせる

 

ことが大切です。

 

 

 

 

さて、一つの花ですが

 

大人が読んでも分からない点がたくさん出てきます。

 

 

例えば、

 

前半部分のハイライト

 

「そんなとき、お父さんは、きまってゆみ子をめちゃくちゃに高い高いする」場面。

 

あの場面のお父さんの気持ちを問う授業も多数あります。

 

 

あなたは子どもがどのようなまとめをすれば評価基準のA判定をしますか?

 

 

「お父さんにできることは高い高いだけだ」でしょうか?

 

「せめて高い高いで喜んでおくれ」でしょうか?

 

 

 

ここで注目すべきは

 

「きまって」

 

という叙述ではないでしょうか?

 

 

 

私たち大人が「きまって」することには

 

どんな意味が込められているのでしょうか?

 

 

私はもっともっと深いお父さんの気持ちが隠れているような気がします。

 

 

 

その前の叙述に

 

「どんな子に育つのだろう」

 

とあります。

 

 

 

ゆみ子の行く末を案じているのですね。

 

その時にする高い高いの意味は…?

 

考えれば考えるほど難しいと思います。

 

 

 

 

また、

 

研究授業でよく取り上げられる

 

プラットホームの場面。

 

ここも結構分析が難しいと思いませんか?

 

 

 

なぜコスモスか?

 

なぜ一つ(一輪)だけか?

 

なぜコスモスを見つめたままだったのか?

 

 

ここをしっかりと分析できていない先生の研究授業では

 

気の利く子が

 

 

「この一輪のコスモスからたくさんの花を咲かせておくれ」

 

 

なんてまとめが発表されたりして

 

周りの先生方から

 

「お、お〜!」

 

みたいな歓声上がりません?

 

 

 

絶対あり得ません(笑)

 

 

 

それは最後の場面を知っている読者だから思えることであって

 

そこまで見通して

 

お父さんがコスモスを贈ったわけではないと思います。

 

 

 

 

あの場面の指導は

 

個人的な見解ですが誤解を恐れずに書くと

 

「一つだからこそ尊い」

 

と分析します。

 

 

 

それは

 

お父さんやお母さんの命

 

そして当然

 

ゆみ子の命までを

 

炙り出します。

 

戦時中という設定ですからなおさらです。

 

 

 

たくさん増やすためでもなく

 

もちろん形見でもありません。

 

(よく「形見」という考えも発表されますね…。

 

形見だったらもっと文字通り形に残るものを

 

事前に準備すると思いますが…)

 

 

 

「一つしかないからこそ尊い」

 

この考えでいくと

 

命にもつながるし

 

「一つの花」という題名にも

 

つながります。

 

 

 

深く読むと謎が多い物語だと思いますが、

 

このように分析しています。

 

 

 

 

ちなみに私は

 

最後の場面で研究授業をしました。

 

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